7月 11th, 2017 by 中古ピアノ 専門店 ジャパンピアノサービス

コンニチハ。ジャパンピアノサービス有本です。今回は ピアノの管理 ・保管方法についてお話します。

いよいよ本格的に梅雨に入り、じめっとした重い空気が漂う上に暑い毎日が続きますね。さて、本日のお題は。。。。ピアノをお持ちの方、もしくはピアノの購入やレンタルをお考えの方は必見!!特に海外ブランドやYAMAHA・KAWAI辺りでもプレミアムモデルをご所有の方!!ご自宅でピアノをどのように扱えばいいか、 ピアノの管理 ・保管のよりよい方法について、今回はお話しようと思います。

鍵盤模様の傘 ピアノの管理 からの時期的な連想


なぜこのような事を発信するのか

日本製大手メーカーのピアノは耐久性が抜群です。またこれまでの製造台数は楽器業界においては驚くべき多さになっています。YAMAHAは650万台超、KAWAIは250万台超を既に販売しています。さらに中小の国産ピアノメーカーがざっと200社以上存在します。現在は既に廃業しているところも多いですがね。そうすると、日本の家庭に置いてあるアップライトピアノ(縦型のピアノ)の大多数が日本製で、その多くがYAMAHAとKAWAIだということです。音色や表現力は超一流ではないものの非常に優れていて、更に抜群の耐久力。

いいピアノですよね。一般家庭に置くことを想定するなら。

そうすると、何が起こるか。

雑に扱っても、全然壊れなくて普通。温度や湿度に関わらず、いつもいい音で弾けて当然。それがピアノ。それが当たり前。みんながそう思い始めます。それがたくさんの人と共有され、良いピアノの指針・水準になってしまう、という現象が起こります。

では実際、ピアノは壊れないのか。いつもいい音で鳴るのか。どうでしょう。

いくら耐久性に優れていても、温度・湿度の変化に左右されにくくても、ピアノはピアノ。ただの木材と金属の楽器。

毎日、変化します。時には木や金属が割れます。歪みます。カビだって生えます。錆びることもあるし。日に当たれば日焼けして、色あせてしまいます。汚れます。虫にかじられることやネズミに住み着かれることも。どのようにピアノを扱うかで、ピアノの耐久年数は飛躍的に伸びます。たとえ新しいピアノでも、乱雑な扱いを受けた場合はすぐに致命的なダメージを受けます。せっかくのいいピアノもリセールバリューが失われてしまうなんてこともあります。それは前のオーナー様も、私たち買取業者も、次にお使いいただく未来のお客様にとっても、

損。

ピアノとしての価値が著しく失われます。

なので、最適な扱い方とは何か、について語っていきたいと思います。


ピアノは大部分が天然の材質でもって作られています。木製の部分、フェルトなどの繊維、そして金属部分。そのすべてに対して、どのように強度を保ちつつ共鳴させるか、メーカーそれぞれの主張や力量の見せどころで、そこで独自の音色や響きが決まっていきます。

木製部分も金属部分も気温や湿度が変化すると、どんどん膨張したり収縮したりします。
でも変化の度合いは素材それぞれによって違います。膨張率に差があればあるほど、ピアノの中ではそれぞれのパーツがいびつに変化します。木製部分は湿度でも大きく変化します。
今は梅雨時。気温も真夏に向かって徐々に高くなってきました。全てが膨張してくる時期です。気温のようにゆっくりと変化する場合は、膨張率がどうのというほど影響はありませんが、冷暖房機器が起こす気温の変化は急激です。暑いからと言って急に激しくエアコンを入れると、ピアノのパーツはそれぞれ違う速さで変化します。そうすると歪みを生じますね。直射日光や急な雷雨での環境の変化も要注意。
弦の高い張力に対して、バランスを取って耐えている支柱やフレームが急に変化しながら歪むと、どこかにしわ寄せがきます。木材の接着面や継ぎ目、ピンが打ってある周辺などはどうしても強度が他に比べて弱くなります。そこに強い歪みが生じると、、、


ピアノを置いておくための温度・湿度管理

YAMAHAの推奨は温度は15℃~25℃、湿度は冬季:35~65%、夏季:40~70%。人間にとって快適な環境が、ピアノにとっても一番いい環境、だそうです。
確かにそうですが、海外ブランドのピアノは冬季の湿度35%は結構厳しいでしょう。室内で湿度70%は最早お風呂か脱衣場か、というほどの高湿。気温が25℃でも湿度70%では人間にとっても結構不快です。

でも外気温が35度を超えるような日が続くのが最近の気象状況。ピアノを置いているからって25度に室温を維持するのは結構大変だし、寒いと感じる人の方が多いのではないでしょうか。正確には同じ25度でも湿度が低いと寒く感じ、高いと暑いと感じるものです。
YAMAHAやKAWAIをお持ちの方は、普通に生活して下されば大丈夫でしょう。空調機器の風が直接当たり続けたり、雨や雨上がりの湿気がひどいときに窓を開放したりしなければOKだと思います。
ただし、エアコンの冷房運転は時に湿度が急激に上がりますのでご注意ください。機種によっては設定温度に達したら室温が上がるまで送風運転に切り替わっている場合があります。除湿機能や設定温度の見直しをしてエアコンをうまく活用してください。じめっとした部屋はそこにいる人も不快でしょ?

冬場は夏よりも温度変化が大きくなりがちです。マンションなどの集合住宅にお住まいであれば気温変化はマシですが、一戸建てや鉄骨系プレハブ工法のアパートなどは暖房している間、日中と夜間の気温差が大きいです。設定温度は控えめに。加湿も緩やかに、でも十分に加湿されるものをお勧めします。換気する際も徐々に。
結構、細かく書いてますが実際やってみるとそんなに大したことではありません。人にも優しい室温なはずですよ!


さて、難しいのが海外ブランドの高級ピアノの取扱いです。steinwayやBösendorferなど。
人によっては、ピアノのためにご自宅を改築なさる方もいるくらいです。博物館程ではないもののかなり気を使います。一年中24時間空調管理なさることをお勧めします。はっきり言って国産と比較すると耐久性は落ちます。ピアノ自体もかなり高額ですが、メンテナンスにも時間と費用が掛かります。その代り、驚くほど飛びぬけた表現力と豊かな音色が得られるはずです。こういったピアノの場合は特に、空調機器による光熱費の増額よりピアノのダメージを修繕する方がはるかに出費がかさみます。何より、そういったダメージを負わないことが一番です。エアコンや除湿器、加湿器の配置も含め、上手にコントロールしてください。


最後に一番重要な事。

定期調律!!

国産は最低1年に1回以上。海外ブランドは1年に2回以上?音や弾き心地に違和感を感じたらすぐに調律師さんに相談を。
定期的な調律は、車でいうところの車検みたいなもの。車検切れだと違法ですから公道を走っているとお巡りさんに止められちゃいますよね。ピアノにとっての定期調律はそのレベルの最低限必要なものなんです。
暫く調律してなくて、連絡が取りにくいなんて方は当社でご紹介します。ご連絡ください。

そして厳重注意事項!!

弾かなくなったピアノを倉庫や納戸・押入れのような場所には絶対に移動しないでください!!

ピアノがとんでもないことになりますよ!わずかな期間でもゴキブリ・虫・ネズミの格好の餌食です。有料ですが、専門業者にお預けになるか、売却をご検討ください。ピアノの売却額は年式で下がる一方です。毎年下がります。1ヶ月でも早く売りに出した方がお得です。たった1~2か月倉庫に入れたために虫が付いてしまったら、程度が軽くても虫食い品で査定は下がる場合があります。ご決断を!!

文字にすると ピアノの管理 ・保管ってなかなか難しいでしょ。一言でいうと人が快適だと思うところに人と一緒に居させてあげて下さい、ってことです。

どうしたらいいのか、不安な方はご購入の際にお尋ねください。
当社は、中古ピアノを専門に扱っている会社ですので、経験も豊富です。きっとお役に立てると思います!

今回はこの辺で。梅雨時なので、ショパンの雨だれでも聴きながら終わりにしたいと思います。早く梅雨開けないかなぁ。しとしとぴっちゃん♪

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