トランスアコースティックピアノ って?

トランスアコースティックピアノ をご存知ですか?
何らかのピアノなんだろう という事は想像できるけど、その他は全くピンと来ないですよねw。
今回は、トランスアコースティックピアノについて、お話したいと思います。

サイレントピアノ

サイレントピアノトランスアコースティックピアノ をご説明するには、まずサイレントピアノをお知り頂く必要があります。

サイレントピアノは、アコースティックピアノでありながら簡単な操作で音を消し、ヘッドフォンで音を聴きながら演奏できるピアノです。もちろん、普段はふつうのピアノを同じように生音で演奏できるピアノです。

通常、ピアノの音は、鍵盤をたたくとハンマーという部品が動き、ハンマーが弦をたたき、弦の振動が響板に伝わる事で音が鳴ります。
サイレントモードでは、ハンマーが弦をたたく寸前で止まるようストッパーが働きます。それゆえ、鍵盤をたたいても音が鳴りません。
その代わり、光センサーが鍵盤の動きを感知し、サンプリングされた電子音を発音させるので、ヘッドフォンで音を聴きながら演奏が可能となります。
いわば、アコースティックピアノと電子ピアノを組み合わせたようなピアノです。

尚、サイレントピアノには電子ピアノのようなスピーカーが搭載されていませんので、ヘッドフォンではなく表に音を出したい場合は、ヘッドフォン端子から外付けのスピーカーに接続をすることになります。

トランスアコースティック技術

トランデューサー

トランデューサー

アコースティックピアノは、一般的に弦の振動が駒を介して響板に伝わり、音が響きます。
トランスアコースティックは、トランデューサー(加振器)が電子音の情報を振動に変換して響板に伝える技術です。
ピアノの響板がスピーカーの役割となり、ピアノ全体が共鳴するアコースティックならでがの豊かな響きが生まれます。

響板の響きに影響を与えないよう、響板には加振器の軽い振動する部分のみを付加し、重いマグネット部分などはボディが支えています。
響板に加振器全体を付加させることがないため、その響きは弦やピアノ全体の自然な共鳴と共にアコースティックピアノ本来の音色を再現します。

 

トランスアコースティックピアノ

以上の通り、トランスアコースティックピアノ は、サイレントピアノに、さらにもう一つの演奏環境が加わった形となります。

1.アコースティック
生音での演奏。鍵盤をたたくとハンマーという部品が動き、ハンマーが弦をたたき、弦の振動が響板に伝わる事で音が鳴ります。

2.サイレントモード
電子音(サンプリング音源)での演奏。鍵盤をたたくと光センサーが鍵盤の動きを感知し、サンプリングされた電子音を発音。ヘッドフォンで音を確認する。

3.トランスアコースティックモード
電子音(サンプリング音源)での演奏。鍵盤をたたくと光センサーが鍵盤の動きを感知し、サンプリングされた電子音を発音。トランデューサー(加振器)が電子音の情報を振動に変換して響板に伝える。ピアノの響板がスピーカーの役割となり、ピアノ全体が共鳴するアコースティックならでがの豊かな響きが生まれる。

 

いかがでしたでしょうか?
簡単なご説明ではございましたが、少し、トランスアコースティックについてご理解いただけましたでしょうか?
住宅環境の問題でサイレント機能は必須ではあるけれど、小さなお子様にはあまりヘッドフォンを長く使用させたくないという親御様も多くいらっしゃいます。
そういったお客様には、トランスアコースティックは特におすすめのピアノだと思います。

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