こんにちは。
外は、涼しいけど、ジメッとしていて、嗚呼…、いろいろ面倒な飴ちゃん舐めて仕事奮闘中の私でございます。季節の変わり目だからかちょっと喉がイガイガするのでのど飴舐めているだけです。なんの話やねんww

さて、前回予告した通り今回は共鳴・共振・雑音について、なぜ起こるのか、対処方法はないのか、などを簡単に書いてみます。とはいえ、この共鳴・共振はピアノや音楽というより物理学の分野になるので、実は話し始めると非常に難解で長い内容になりそうです。なんとかピアノに関連する要点だけ抜粋しつつわかりやすくなるように頑張ります(''◇'')ゞ だから最後まで読んでー!!役に立つから!!たぶん。。。

まずはこちらをご覧になってください(^^♪


これはグラスハープというものですが、ご存知の方も多いはず。TVショーでもたまに取り上げられていますよね。これはまさに共振共鳴現象を目の当たりにすることのできる楽器の一つです。グラスの大きさや厚み、中に入れた水の量によって音階を作ります。詳しい鳴らし方を調べて、割れたりするといけないですから注意事項を確認して頂ければご自宅にあるグラスでもきっときれいな音♪が出ますよ!

そもそもピアノに限らず、多くの楽器は共鳴や共振によって音を出しています。そして管楽器は管の長さを、弦楽器は弦の太さと張力、太鼓は大きさや張り具合を変えて…その共鳴する周波数を変化させて音階を作りだします。ピアノはこの場合、弦楽器に近い方法ですね。鍵盤それぞれに長さや太さの違う弦が適正な張力で張ってあります。

 

共振とは何か。

物にはすべて振動しやすい揺れ具合(固有周波数)があります。遊具のブランコを想像するとわかりやすいと思います。ブランコの揺れに合わせて漕げば大きく揺れますが、逆に合わないところで漕げばブランコは止まってしまいます。大きく揺れる←これが共振のようなものです。

ここからは他ページを引用させて頂きました↓

【引用】共振現象の内、音に関するものを共鳴といいます。

同じ固有振動数を持つ共鳴箱付き音叉(おんさ)を2つ用意して、片方を鳴らします。すると、もう片方も鳴り始めます。叩かれた音叉が下の共鳴箱を揺らし、空気を伝わって隣の共鳴箱を揺らし、上の音叉を揺らして鳴らします。固有振動数が違う音叉同士では共鳴は起こりません。【引用終わり】

次に楽器ではどうか

Wikiより引用→「楽器発声にあっては、発音体(発音物質、リードなど)の振動がより大きな物体(筐体、共鳴腔)に伝わり共鳴することで、より人間が聞きやすい音に変化する。すなわち、発音体単独の時よりも、聴覚上大きな音が得られる。これは音色の変化でもある。楽器によっては共鳴によって安定した音高を得ている。」と書いてありました。

難しい(ー_ー)!! ちょうどいい周波数でより大きく共鳴させることで、大きな音で豊かな響きが得られる(≒よりよい楽器)という事です。

ただ、これから問題とする雑音になる部類のものは、ほかの楽器に比べてピアノが圧倒的に不利、要するに雑音を発しやすいと思われます。たまに当社でご購入・レンタル頂いたお客様からもピアノから変な音がする、といった雑音のご報告があります。さて、どうしたものでしょう~

ピアノ は他の楽器に比べて圧倒的に音域が広く、共鳴させて音を増幅するための部分=響板も大きいですよね。さらにもっとよく共鳴させるためにピアノの構造体すべての材質にこだわり…最終的にかなりサイズの大きくなってしまった今のフルコンサートグランド ピアノ に辿り着くわけですが、鍵盤の奥のアクションと呼ばれる所は複雑で精密なからくり仕掛けのようになっていて、部品点数はおおよそ10,000点にも及びます。ほかの楽器はそんなには多くなく大きさもピアノ程ではありませんよね。

ピアノ が木材を中心にできていることで、日によって、時間によって、温度や湿度その他のごくわずかな環境の変化で、響きが良くなったり悪くなったり、雑音が出たり消えたり、特に起こりやすいとも言えます。もちろん鋼鉄のフレーム部分も温度変化で伸縮しますが、それはそれで木と鉄の変化する割合や時間が違ってくるので、その分歪みが生じるはずです。

さらに下の画像を参照下さい。

自動演奏ピアノ内部下ペダル 自動演奏ピアノ内部鍵盤 自動演奏ピアノ内部脳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは自動演奏器付きのピアノの内部で、ブランドはヤマハです。通常でも部品が多いのに電子基板などさらに複雑な状態になっているのがお分かりになると思います。

まず、これらの部品~鍵盤、外装まですべてが音域の広いピアノの周波数の振動によってほぼ直接振動させられます。同じピアノでもいい楽器になればなるほど、響きが良くなる=幅広い周波数の振動が出てしまう、本来これは楽器としてはとてもいいことですが、もしピアノのどこかの音と同じかごく近い固有周波数の部品があると音が鳴るたびに振動します。でも振動するだけでは雑音にはなりません。その部品の取り付けネジが少しでも緩んでいたり、他の部品に接触しているとビリビリ、とかカタカタと鳴り始め、雑音になります。逆にネジが過度に締まり過ぎていることも良くないわけですが。

アクションやパーツを滑らかによく動くように調整した結果、雑音が発生することもありがちです。これがピアノ内部における共鳴が原因の雑音です。いくつか他にもペダルが擦れてる雑音とか原因はありますが…。しかし内部は素人では触れません。一歩間違うとピアノが壊れるだけでなく、ケガします。簡単なようでピアノは意外に重いですから。内部は調律師さんに任せましょう。絶対触らないようにしていただきたい。絶対!!自動演奏とかは下手すると感電です!!

♡すぐできそうな雑音対処♡

上の方におんさの絵がありましたよね。そう!音は空気を伝ってたまたま同じ周波数をもってる物体を震わせてしまうです。ピアノ のせいで周囲の全然関係ないものがブルブル震えていることがあります。ちょっと面白いw

ピアノ を弾く→戸棚の引き戸が・障子が・テーブル上のグラスが…ビリビリとかブィーンとか?

ピアノを弾くたびに気になる雑音があれば、まず部屋の中で震えてるものがないか探してみてください。調律の際に言っていただければ、調律師さんも一緒に調べてくれると思います。案外、ピアノ 自体から鳴っているように聞こえてくる音が、実は自分の背後や離れた場所のものが、グラスハープのように音を発生させているかもしれません。

ブルブルの原因がわかったら、ちょこっと位置をずらしたり、振動しにくい布を当てる、ドアなどはガタ付きを解消するなど対処してみてください。

とりあえずこんなところかな。長くなってしまった・・・でももうちょっとお付き合いください。

最後に余談の怪談w

学校の音楽室で下校後、校内が静まってきた頃に特定の曲を弾くとベートーベンやバッハの肖像画が落ちるとかガタガタ鳴る現象。共鳴・共振でしょうね。いつも鳴ってるはずですが、騒々しい時間は他の音にかき消されて驚くほど聞こえなくなります。シンと静かになってきたら聞こえてきます。呪いではないとおもいますよ。たぶん・・・

※ついでに…古い校舎や空き家っぽいところから夜な夜なピアノの音がする場合↓↓

ほぼ確実にネズミ害です。ピアノの中にネズミが入り込んで食い荒らしています。虫系もいるかも。黒いG系や、蛾の子どもとか。使わないのに早く売りに出さないからこんなことになるのです! 修理したら場合によっては新品が買えるような見積り額になるかも。すぐに修理するか、使わないようであれば売却を!もう売れるかどうか瀬戸際です。ピアノのブランドと製造番号を確認して買い取り業者や調律師さんにご相談ください。日々、刻一刻と被害が進行し売却値段も下がってしまいますよ!!…涙

呪いのピアノだった場合=楽器としてはきっと無事です。よかったですね!
成仏していただけないかご検討くださいませ☆彡

 

ではでは♪

ピアノ にまつわる共鳴・共振・雑音について” に対して1件のコメントがあります。

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