ご機嫌いかが?
ジャパンピアノサービスの有本です。
みなさんグランドピアノってどういう風に運ばれるか知っていますか?
結構でっかいですよね!
まさかトラックにそのまま積む?じゃぁほぼ一台しか乗らないよねぇ。
グランドピアノ一台の運搬でトラック一台チャーターするの?運送費が相当かかりそう(‘’Д’’)
そこで今日はグランドピアノの梱包と運送について、当社がどうやって出荷しているかをご覧いただきます。
グランドピアノの脚が3本なのはご存知でしょうか?
「いやいや、鍵盤の下にも何か生えてるやないの~」
それはペダル。脚とは逆にピアノ側から吊った状態になっています。
ピアノの重量を支えているのはたった3本の脚。
ですから脚自体も相当しっかり作られているし、重いです。
ピアノの鍵盤がある部分と3本の脚、そしてペダルはそれぞれ大きなボルトや留め具で強固に固定されています。それを1つづつ順番に緩めて外していきます。
あ、ちなみに大屋根や屋根の突き上げ棒、譜面台は移動中にカタカタしないように梱包前にこのようにしっかり固定してあります。これもそのままでは傷の原因になります。
脚とペダルを外すとこんな感じに。
傷つかないように布団にくるんで,,,
ここまで終わったら、丈夫なロープで台に固定していきます。ロープが当たる角や結び目には段ボールを挟み込みます。当社の梱包は某ピアノ運送屋直伝で、丈夫に梱包できる上に、運ぶ際にはどこを持っても緩まず動かしやすく、且つ梱包を解く際にはなぜか解きやすい、という利点があります。
解けにくいのに解きやすい。
めっちゃいいのよ、コレ♡
一見矛盾しているようだけど。
外した脚とペダルは別の専用箱に入れます。
これで完成~。
ここからはいよいよ運送。ピアノ専門で運送技術の高い配送業者にお願いします。
このピアノの便ではレンタル用のアップライトピアノも一緒にお願いしました。
ジャパンピアノサービスと当社運営のピアノレンタル「ピアレント」でお申込みいただいたピアノたちは、このように所沢倉庫から全国各地のお客様の元へ運ばれていきます。
もちろんピアノ本体と一緒にイスなどの付属品も運んでもらうので、ピアノが届いたらすぐに弾けますよ♪
で、最後になぜ今回こういう内容のブログにしたかと言うと、下にある動画をご覧ください↓↓
え~っ
まじ!!!!?
こんな便利なモンあんのけ?
ずるいわぁ~ずるいわぁ~ずるいわぁ~
これは海外のピアノ屋さんで、他の動画ではたくさんの良質なピアノが紹介されています。
そんな中で見つけた、トラックの様子。こんな便利なリフトがついているのは見たことがありません。
いいねぇ~(^^♪ ええもん持ってんなぁ。
ピアノはかなりの重量物なのに、重心位置が上の方にあったり左右の片側に寄っていたりするためにうかつに動かすとすぐに倒れます。梱包状態のグランドピアノは特に布団の上で常にユサユサしているので倒れやすいです。
トラックのゲートや荷台の段差などは特に気を使います。
それに重量物を人力で運ぶと危険が伴うのはもちろん、だんだん腰とか、膝とか、腕とか肩とか…ジジィみたいですね。ですが、ピアノの運送に係わるスタッフは年がら年中体を張っていますし、常に死と隣り合わせでの作業になります。
自分も倉庫の中で1日に100台以上移動させることがよくありますが、大変なのよ。ホント大変。
古いピアノだと3~40年はずっと置いたまま。40年ぶりに動かそうとしてもキャスターなんて動かないってばよ。
もし、どこかでピアノの搬送を見つけたら作業中は邪魔しないように声をかけないで、そっとしておいてあげてください。
そんなこんなで、安易にピアノを動かそうとするとピアノだけでなく家財道具や家自体を破壊するだけでなく、人体にも大きなリスクが伴います。ちょっとした移動でも必ず専門業者に依頼してくださいね。
ジャパンピアノサービスも同じ部屋内での移動からさまざま承りますので、お問い合わせください。宜しくお願いします。ついでに保管も承りますぞ。
一応営業活動(笑)
”ピアノの裏側に大事なモノが落ちてしまって取れない”なんていう移動依頼もありますので、特に縦型のアップライトピアノの上に落ちて困るようなモノは置かないように!!!
さて、このように倉庫を出て運ばれたピアノが無事お客様宅に搬入された様子を今後もまたご紹介していく予定です。ちょこちょこブログを覗いてみてくださいねん♪♪♪♪♪